今年の6月に構造見学させていただいた
伝統構法の家が竣工されたということで、2回に分けて見学させていただきました。
最初の写真が外構ができる前の外観全景で、2枚目以降は、外構ができた状況です。
やっぱり外構ができると全然表情が違いますね!
しかもゲートのさり気ない作りがとても気に入ってしまいました。
設計は山田屋の山田さん、施工は日本建築に取り組んでいる吉匠建築工藝です。
構造見学会の時は、まさに宮大工でしかできないような扇登梁が圧巻の力強さでしたが、
竣工時は、むしろ繊細な仕上り具合など凛とした表情が実に印象的でした。
それでも最大の見どころは、平屋の間取り中央部の盛り上がった屋根の空間で、
室内全体の自然の換気装置になっています。構造の力強さと機能性や繊細な美しさが
同居していて素晴らしかったです。
また山田さんからは、インドネシアの集落へ旅された時の貴重なお話も聞くことが
できてとても充実した時間でした。
最後の写真は、ふと車で帰る途中に気になって寄り道した施設です。
後で調べてみたら、秋川ファーマーズセンタ−といって
設計が杉本洋文/計画・環境建築で構造が構造設計集団<SDG>によるものでした。
http://www.tyokubaisyo.com/chiki/kantou/tokyo/lightbox/akigawafarmers.html
http://www25.big.or.jp/~k_wat/akikawa/index.htm
先に見た伝統構法の家とは実に対照的ですが、折半トラスによる大空間の面白さや論理的な構成が
見事でしたが、接合部の耐久性などが気になってしまいました。